キミ想い
STORY02 【恋するということ】
夜、自宅の自室で寛いでいた時のこと。
家のチャイムが聞こえた後、階下でお母さんが誰かと話す声がかすかに耳に届く。
その後数秒すると、バタバタと階段を駆け上がって来る音がして……
勢い良く、私の部屋の扉が開いた。
「聞いてよ! なずな!」
「わっ、か、かりん?」
来訪者はかりん。
彼女は笑顔で私に近づくと、突然私を抱き締める。
ベッドに腰掛けていた私はかりん共々倒れてしまった。
「ちょ、どうしたの?」
「青木君とデートする事になったの!」
感極まった声で言うと、かりんは私から離れてベッドに横になる。