キミ想い
私は心の中で臨戦態勢を整える。
でも、返ってきた答えは意外と言うか……
ちゃんとした答えだった。
「好きでも合わない事ってあるからね」
つまり、嫌いで別れたのではないって事……なんだ。
「なずなさん、良かったらどこかお店に入らない?」
「え……」
「立ち話しって内容でもないし、僕も今時間に余裕があるから」
「つまり、時間をつぶしましょう、と」
「うん、そういう事になるかな。どう?」
まあ……特に予定があるわけでもないし、ちゃんと話を聞かなきゃいけない気もするし……
「じゃあ、少しだけ付き合います」
大きなお世話ではあると思ったけど、かりんが苦しんでいた理由がなんなのか。
私はそれを知りたくて、青木君と一緒にカフェに入った。