キミ想い


「同じ高校に」

「そうか。桃原……じゃないよね。帰っちゃったし」

「うん、違うよ」

「でも、いるのは納得。君は魅力的だから」

「そ、そんな魅力なんて……」

「魅力的だよ。純粋で物怖じしない。真っ直ぐに人を見て話が出来る。人を惹きつけるには十分だろう?」


そ、そんな風に思われてたんだ。

なんか照れる……


「だけど気を付けて。どんなに惹きつけられてても、何かの拍子で一気に崩れる事だってある」


僕らのように、と付け加えて微笑んだ青木君。

それはかりんの事を本当に好きだったんだよと言ってるように聞こえて。


怖い事を言われているのに、その事が嬉しくて私は「肝に命じます」という言葉を笑みと共に青木君に伝えたのだった。












< 138 / 404 >

この作品をシェア

pagetop