キミ想い
「ね、初めてだよね。お揃いって」
「つーか、何で新規購入なんだ」
休日、お日様がとうにてっぺんから移動して、もうすぐ夕方になろうとしている頃、私は自分の部屋で蓮とベッドの上でゴロゴロしていた。
手には蓮と同じ機種の携帯。
「んー…ちょっとイタ電があったから」
「イタ電?」
「うん、まあ良くある変態からのだけど、気持ち悪いでしょ?」
笑って嘘をついた私を見て、蓮は何も言わずに私をジッと見つめていた。
まるで真実を見抜こうとしているような視線に、私は焦る心を隠しながら更に微笑んで見せる。
「なに?」
「……だったら、相談くらいしろ」
あ……心配……してくれたんだ。