キミ想い
「そーいやさ、来週の試合は応援来んの?」
「そのつもり。桃原の事もついでに応援してあげるから頑張ってね」
「ついでかよ。しかも上から目線かよ」
桃原のツッコミに笑うと、彼もまた笑ってから「じゃあな~」と残して部活へと向かった。
……さて、今日は予定もないし、せっかくだから蓮の練習でも見学しようかな。
しばらくはデート出来ないけど、そうやって蓮の姿を見れるだけでも私の寂しさは紛れるのだ。
決めると私は鞄を手にして教室を出た。
生徒玄関は賑やかな声が行きかっている。
寄り道して行こうって会話だったり、何かの愚痴だっり。
私はそれを聞き流しながら自分の下駄箱の前に立った。
そこでハタと気付く。
私の靴の上に、白い紙が折りたたまれて置いてあった。