キミ想い
「はぁ……」
朝から溜め息を吐いて、私は机に突っ伏した。
原因は嫌がらせの手紙。
あれから10日経ったけど、毎日のように下駄箱に陰湿な内容の手紙が入れられていた。
内容は毎回微妙に違うけど、確実に私をけなすような言葉ばかり。
気にしないようにしようと思ってたけど、毎日となるとテンションもダダ落ちだった。
蓮に相談しようとも思ったけど、やっぱり気が引けて。
かと言ってまた桃原に甘えるのもどうなんだろうと悩んでいたら……
突然頭に衝撃を受けた。
「いたっ!」
驚きと痛みにガバッと起き上がると、目の前に立っていたのは桃原。
「なーに辛気臭いオーラ出してんだよ」
「桃原……おはよ」
「もしかして、また何かあったとか?」
……そんなに私って顔に出やすいんだろうか。
いやまあ、机に突っ伏してる時点で怪しいけど、寝てるだけとかあるのに。
それとも桃原が凄いんだろうか。
どちらにせよ誤魔化しはきかないと思った私は、素直に頷いた。