キミ想い
しばらくすると先生が出て行く音がして、室内はシンと静まり返った。
何だか寂しくて、布団を深くかぶる。
……そういえば、私はどうしてここにいるんだろう?
廊下で記憶が途切れてるって事は……誰かが運んでくれた?
そこまで考えて、何となくフワフワした感覚があったのを思い出す。
それと、いい匂いがしたのも。
あ……もしかして先生の匂いかな?
いい匂いしそうだもんなぁ……
ん……でも、女の人が私を運ぶって無理かな……
じゃあ……誰が……
お礼……
言わなきゃ……
──‥