キミ想い


……というか、今の言葉の意味って……何?


「あの……桃原? それって仲良くしてくれてるって事?」


そうじゃなかったら、他に意味するものは凄いものになる。


「お前、わざと鈍感演じてんの?」


突っ伏したままの状態で拗ねるように突っ込む桃原。


「だ、だって……そうじゃなかったら告白みたいなんだけど。アハハ」


思わず照れ隠しに笑ってしまった私。

桃原がガバッと起き上がって。


「告白だっつの!」


自分でも思ったより声が大きくなってしまったんだろう。

桃原は我に返ったように周りの視線を確かめると、困ったようにまた突っ伏した。


「マジ最悪。もっとかっこよくコクろうとしてたのによー…」


もしかして、今日遊びに誘ってくれたのは最初からそれが目的……だったんだろうか?


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