キミ想い


「昨日のやり直しって可能?」

「うん……」


返事をすると、僅かに離れた体温の後──


唇が優しく重なり合った。


瞬間、過ぎる蓮への想い。


痛む心と、震える瞼。



どうか一日も早く、桃原の想いに応え


心から求められるようになりますように。



叶えられない願いと想いを


痛みなく手放す日が来ますように。












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