キミ想い


「お邪魔しまーす」


久しぶりの右京の家。

誰もいないのか、玄関から見えるリビングは真っ暗だ。


「おばさんたちは?」

「出掛けてるのかな? ちょっと見て来るから、先に俺の部屋に行ってて」

「うん」


右京の許可を得て、私は久しぶりの右京の部屋へと向かう。

2階への階段を上り、廊下を歩いて突き当たりの部屋が右京の部屋。

扉を開けると、明かりをつけてカバンを適当に置いた。


前に来たのはいつだっけ?

ベッドの配置とかが変わってる気がする。

変わってないのは相変わらず綺麗に保たれてる事だ。


私は見覚えのある二人掛けのソファーに腰を下ろす。

するとタイミング良く右京が部屋に入って来た。


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