キミ想い
かりんの家に到着すると、かりんが花のような笑顔で迎えてくれて。
私はかりんの部屋に入るといつもの位置に座った。
お菓子とジュースでもてなされて、最初は今日学校であった事なんかを話してしたんだけど……
ふと、会話が途切れて。
「ねぇ、なずな」
遠慮がちな、かりんの声が聞こえた。
「浮気って、されたことある?」
「えっ?」
まさか、かりんの口からそういう話題が出るとは思わなくて、私は驚いて彼女を見る。
「急にどうしたの? 青木君の事?」
直球で聞くと、かりんはコクンと頷いて。
「最近ね、なかなか会えなくて」
「予定が合わないだけじゃなくて?」