キミ想い
かりんと青木君の交際がスタートしてからもうふた月は経ってる。
学校も違うし、そんな時期がちょっとあったって不思議じゃない。
そう言ったけど、かりんは不安そうな表情で話す。
「電話とかメールの数も減ってるの。好きなら会いたい、声を聞きたいってなるよね?」
「……そうだね」
男の気持ちはどうかわからないけど、少なくとも私はそうだ。
だから頷いて見せた。
意見が一致した事に安堵したようで、かりんは話してくれる。
週に一度はデートしていた事。
メールはこまめにくれていた事。
けれど、気付いたらメールしても返ってこない事が多くなって、電話しても留守電になってしまう。
かけるのは必ずかりんから。
話しができても、手短に切られてしまう。
青木君はもしかして、浮気をしてるんじゃないか。
むしろそっちが本命になって、もうすぐ自分は捨てられるんじゃないか。
最後の方は涙目で私に訴えていた。