キミ想い
蓮と私の関係はいまだ変わらない。
時々、唇を重ねて……穏やかな時間を過ごす。
それだけで満たされていたはずなのに、席替えをしたら前より接触が少なくなった気がして……
寂しさを覚えた。
これじゃまるで、いつも一緒にいたくてたまらない彼女の心境だ。
と、蓮の視線が私とぶつかる。
瞬間、ドキンと心臓が反応して。
咄嗟に反らしてしまった自分自身に驚いた。
何コレ。
ち、違うよね。
いきなり視線が合っちゃったからビックリしただけだ、ウン。
私は自分に納得させると、何かから逃げるようにその日は蓮を見る事はなかった。
だけど、相手は蓮。
私がどことなく避けてたのを感じ取ってたんだろう。