潤は背を向けたまま私に言った。
今から、今までの私を潤に話さなくてはいけない…。それは、簡単なようでとても難しい…。
なにより、私の心臓は嫌われるかもしれないという恐怖と、不安…そして、少しの期待で胸はいっぱいだった。
「潤…?あ…あのね…。私…ずっと…援助してるの…。」
私の告白に数分の沈黙が2人を包む…
「うん。そっか。なんでしてんの?お金?」
潤は、ゆっくりとこちらを向いて…。
私に尋ねかける…。
潤の綺麗だが、どこかかすみのある瞳に…。言葉が詰まる…。
潤は決して私から目をそらさない…。
私も、目をそらすことができない…。
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