なに?わけが分からない。お父さんは、何を言ってるんだろう。
私は、ただ意味がわからなくて…。黙ってお母さんとお父さんを交互に見ていた。
するとお母さんが、泣きながら言った。
「ごめんね…。蓮華は…お父さんの子じゃないの…お母さんが悪いの…。蓮華…少しあの人に似てて…お母さん苦しくって…。」
泣きながら、必死に言うお母さんの言葉の意味が少し分からなかった。
あの人って誰…?私が、お父さんの子供じゃないってどういうこと…?
「お前は、母さんの不倫相手の子なんだ…。」
お父さんが言った。お母さんの不倫相手…?
疑問だらけの頭のまま、私は気づいたら外に出ていた。
ここは、どこだろう?私は、小さな公園にいた。近くのベンチに座って…ぼーっとさっきのお母さんとお父さんの言葉を思い出していた。
少し落ち着いて、驚くほど冷静に、私は思った。
あぁ。私は、お父さんの子供じゃなくてお母さんと、お母さんの不倫相手の間にできた子なんだ…。
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