二度目の初恋をキミと
「ここが泉崎君の家か……」
目の前には大きな一軒家が建っていた。
――――どうしよう。
ここまで来たはいいが、だんだん心臓がバクバクしてきた。
インターホンを押して誰かを呼んだほうがいいかな?
それともポストにいれといたほうがいいかな?
もしおうちの人がいなくて泉崎君一人だったら、起こしてしまうかもしれないので、ポストに入れようと思ったんだけど……。
大きめの封筒に入っていて、ポストに入らなかった。
そこらへんに放置するわけにもいかないし、覚悟を決めてインターホンを押した。
ピーンポーンという音がしてしばらくすると、Tシャツを着た泉崎君がドアを開けた。
「……何してんの?」
「えっと、名取君に頼まれて、コレ届にきました」
プリントが入ってるらしい封筒を手渡す。
「淳のやつ」とか言いながら中身を確認する泉崎君。
何しててもかっこいいです。
そうやって見とれてると……。
「せっかくここまで来たんだし、お茶でも飲んでく?」
またまた思いがけない出来事が……!
今日はラッキーデーみたいだ。