二度目の初恋をキミと




 お家にお邪魔して、泉崎君の後をついて歩く。

すごくドキドキして緊張してるのがわかる。



「せ、せ、泉崎君っ! あの、お体のほうはどうでしょうか?」

「……そんな緊張しなくていいから。軽い風邪ひいただけだから大丈夫」

「そ、そそそうですか! 良かったです」

「ん。お茶入れてくるから、ここでまってて」


ぎこちない会話(一方的にぎこちなくなっただけ)をして泉崎君の部屋らしき場所に通された。



彼らしいシンプルな部屋。

泉崎君はいつもこの部屋で過ごしているのかと思うと、ふふっと笑ってしまう。


どう言えばいいだろうか。

彼のプライベートな空間に許可を得て立ち入っていることにかなりの優越感を感じる。




 そんなこんなで、部屋をまじまじと観察していたのだが、知らないうちに泉崎君がお茶を持って部屋に入ってきた。



「部屋の入り口でぼーっと立たないでよ。入れないでしょ」


彼が後ろにいることに全く気付かなかった!

私としたことが……。
何たる失態!!



「ほら」と彼に促され部屋の真ん中にあるテーブルの周りに座った。






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