二度目の初恋をキミと




って、よく考えてみたら告白といっしょじゃん!

……恥ずかしい。



今までみんなが見てる中で堂々と泉崎君に好きだと叫び続けてきたけど、こんなにまじめに告白したのは初めてで、すごくはずかしい。




意識しだすと止まらないもので、自分の顔がどんどん熱くなっていくのがわかる。




一人で舞い上がっていると、泉崎君が話しだした。



「でも、悪いけど、俺は誰とも付き合う気はないから」

「え……?」




「……忘れられないやつがいるんだ」


「忘れられない、人?」



「そう。大切だった。大好きで……。



でも、もうあいつは戻ってこない」




そういう彼の顔は酷く苦しそうで、私の入る余地なんてこれっぽっちもない。




「だから俺は誰とも付き合わない。


もちろん、アンタとも。



だから俺のことはもう諦めて」





自然と目に涙がたまる。


忘れられない人が、いるんだ……。



彼の苦しそうな顔が頭に焼き付いて離れない。

きっと、私なんかより何倍も素敵な人なんだろうな。




いつも泉崎君に好きって叫ぶたびに、無理とか付き合わないとか言われてたけど。

こんなにもはっきりと拒絶されたのは初めてだった。







< 13 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop