二度目の初恋をキミと
事件の発端
昨日は楽しかったな、泉崎君が地元の駅まで送ってくれて、気をつけてかえれよって……!
っといけない、いけない。
よそ事を考えていたらその泉崎君に会えないではないか!
昨日の幸せな出来事を回想しつつ、三上葉月、今日も朝の張り込みしてます。
泉崎君が登校してくるのはいつもだいたい八時半。
でもたまに早く来たりするから、私はいつも三十分前から校門で待ち伏せをしている。
現在の時刻、八時四十五分。
いつもの泉崎君ならとっくに学校に着てるはずだけど、今日は少し遅いな……。
うちの学校は九時から朝のHRが始まるから、もうそろそろ来ないと間に合わない。
それから五分待ったけれど、結局泉崎君は来なかった。
ちゃんとげた箱も確認したから、今日は休みなのかも。
そう思って自分も校舎に入ろうと思って自分のげた箱を見たら――。
――――なにコレ?
私の上履きの中には大量の画鋲が入っていた。