2人のエリーシャ
「エリーシャ!」

エリーシャは頭に響いた若の声で目を覚ます。

また気を失ったのね、私。

続いて頭にリーナの声も響いた。

若さん、ありがとうございます。エリーシャさんが目を覚ました!

リーナがそばにいて水差しから木の器に水をくんでくれて差し出してくれる。

エリーシャはわらのベッドから身を起こしリーナから受け取った木の器から水を飲み干した。

ベッドのそばに小さなわらのベッドあって若が寝ていてリーナが若の身を起こす。
「気分はどうですか?」
今度は、テレパシーではなく、短い黒髪で青い眼のリーナが自身の子供ぽい心配そうな声で聞く。

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