2人のエリーシャ
一同は三々五々、訓練所に向かう。

エリーシャはまだ中級冒険者だってこと気にしてたのかな?
言ってくれたらいくらでもオレが訓練につきあうのに。

「カイ、何ぶつぶつ言ってるの?陰気ね~」とナリーナはカイの肩をポンとたたいて先に訓練所の扉をガラガラと開く。

えっ!声に出てたか!


訓練所は大きな白い建物だ。

みんなが訓練所に入り終わるとシーンとあたりの空気が張りつめた。

「エリーシャ、好きな職業選んで!」その空気を破るかのようにエレン教官がいった。

「アサシンでお願いします。私はいつも通りウィザードで行きます。あと今回は寸止めなしでお願いします」

エリーシャが答える。

エレン教官はファイター系、シーフ系、クレリック系、ウィザード系のすべてを完全にマスターしているのだ。

「オレ、審判やります」

2人の職業代えの魔法が完了してアサシンとウィザードになった。

カイが手を上げて言う。

「はじめ!」

カイが右手を上げて下ろす。

エリーシャは杖を上げ「フリーズ」と唱える。エレンはエリーシャが唱えるより先にに催眠弾をエリーシャに放ってた。それに続いてエリーシャの防具の左腕の継ぎ目を爪で鉤裂きにした。

ちなみに鉤裂きは寸止めなしの場合は反則技ではなくれっきとした正当技。
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