2人のエリーシャ
それから、15分ほどたった時、うぃーんと音がして洋館の屋根が真ん中あたりから二つに割れた。
「遠見の術!カイとジン!」
カイが遠くがよく見える術を自分とジンにかける。
「「あっ!あれは?」」
白い翼を生やした白馬、ペガサスが洋館の中から舞い上がってくる。
その背には白髪の壮年の男とその前に抱えられペガサスの首に顔ふせた女の子が乗っていた。
「エリーシャーー」
カイがありったけの大声で叫んだ。
カイのところからは女の子に声が届くか届かないかのところだったが、女の子には聞こえたようで顔を上げた。
女の子はエリーシャだった。
「カイくん、吹き矢でペガサスの脚を狙えるか?」
ジンがカイの方を向いて言う。
「ぎりぎり大丈夫ですけど、ペガサスが暴れたらエリーシャが危ないんじゃ?それと吹き矢は麻痺ですよね?」
その間にもエリーシャと男を乗せたペガサスは上昇していく。
「フライト・アートでエリーシャを浮かすから大丈夫だ」
「じゃあ、行きます」
カイは風のような早さで袖口から取り出した吹き矢を吹いた。
吹き矢は洋館の上空1メートルをより上昇中のペガサスの脚に刺さりペガサスは空中のバランスを崩して閉まり始めた洋館の屋根にぶつかるかのように見える。
「フライト・アート、エリーシャ!」
エリーシャの身体がふわりと空中に浮いた。
「遠見の術!カイとジン!」
カイが遠くがよく見える術を自分とジンにかける。
「「あっ!あれは?」」
白い翼を生やした白馬、ペガサスが洋館の中から舞い上がってくる。
その背には白髪の壮年の男とその前に抱えられペガサスの首に顔ふせた女の子が乗っていた。
「エリーシャーー」
カイがありったけの大声で叫んだ。
カイのところからは女の子に声が届くか届かないかのところだったが、女の子には聞こえたようで顔を上げた。
女の子はエリーシャだった。
「カイくん、吹き矢でペガサスの脚を狙えるか?」
ジンがカイの方を向いて言う。
「ぎりぎり大丈夫ですけど、ペガサスが暴れたらエリーシャが危ないんじゃ?それと吹き矢は麻痺ですよね?」
その間にもエリーシャと男を乗せたペガサスは上昇していく。
「フライト・アートでエリーシャを浮かすから大丈夫だ」
「じゃあ、行きます」
カイは風のような早さで袖口から取り出した吹き矢を吹いた。
吹き矢は洋館の上空1メートルをより上昇中のペガサスの脚に刺さりペガサスは空中のバランスを崩して閉まり始めた洋館の屋根にぶつかるかのように見える。
「フライト・アート、エリーシャ!」
エリーシャの身体がふわりと空中に浮いた。