湾岸デッドヒートな夜
それは帰り道に起きた

鵠沼辺りだろうか。

一台の車が俺の横についた。同じ型のマーチ。
なにやら、こっちを見て笑っている。
助手席の彼女らしき女と共に。


カッチーン。
トシヤゲージMAX。
今は、車という完璧なATフィールドに守られている。


俺を誰だと思っている。



信号が青に変わる。


レーススタート。
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