センチメンタル*宅配便
生を感じる。
ずっと、泣けなかったのに、栓が外れてしまったように、涙が次から次へと止まらない。
そんな私を慰めるかのように、コスモスたちはさわさわと風に揺れていた。
(タイムカプセルは見つかったかい? びっくりしただろ?
本当に千秋は大事なことを忘れてるんだからな。
今まで、千秋が近すぎでなかなか気持ちを伝えられずに、
遠回りもしたけれど、俺の気持ちは最後の手紙をかいた7歳の時から変わってないよ。
16年分の思いが千秋に届くといいな。お誕生日おめでとう。
よかったら、俺の彼女になってくれませんか?___兼より)
(第2夜・おしまい)