美術部ってさ!
第一章〜変わり者が多い〜
「美・デッサンのすすめ」
「…椿すまん、オレこれから職員会議なんだ…あとは一人でがんばってくれ…」
「え…マジですか?この状態で見捨てるんですか、先生…オレ、泣きますよ…」
一枚のデッサンを前にしながら、美術教師の榎本と生徒の椿は見つめ合った。
「だよなぁ…救済処置のつもりだったんだけどなぁ…あ、そうだ!冬馬〜いるんだろ?ちょっと来てくれないか〜?」
榎本は、おもむろに美術室の後ろに向かって声をかけた。
「あ、はい…何ですか?」
二人の他には、誰もいないと思っていた美術室のパーテーションの後ろから、一人の男子生徒が現れた。
放課後の美術室…一人呼び出されて、石膏像のデッサンを描いていた椿(三年生)は、突然現れた男子生徒の姿を見て驚いた。
「冬馬か?何でお前が、ここにいるんだ?」
「あれ?椿君だったんだ…自分は美術部だから…」
冬馬は制服に、油絵のぐのついた黒いエプロン姿で現れると答えた。
「え…マジですか?この状態で見捨てるんですか、先生…オレ、泣きますよ…」
一枚のデッサンを前にしながら、美術教師の榎本と生徒の椿は見つめ合った。
「だよなぁ…救済処置のつもりだったんだけどなぁ…あ、そうだ!冬馬〜いるんだろ?ちょっと来てくれないか〜?」
榎本は、おもむろに美術室の後ろに向かって声をかけた。
「あ、はい…何ですか?」
二人の他には、誰もいないと思っていた美術室のパーテーションの後ろから、一人の男子生徒が現れた。
放課後の美術室…一人呼び出されて、石膏像のデッサンを描いていた椿(三年生)は、突然現れた男子生徒の姿を見て驚いた。
「冬馬か?何でお前が、ここにいるんだ?」
「あれ?椿君だったんだ…自分は美術部だから…」
冬馬は制服に、油絵のぐのついた黒いエプロン姿で現れると答えた。
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