先生に恋をして
 そう言って不思議な笑顔を見せた。

 「あいつは・・・いい奴だよ。前だけ見てれば。」

「どうゆう意味ですか?」

 私は川村先生に少しイライラしていた。

 「まぁ、いつか分かるんじゃない?その時は愚痴聞くなり慰めるなりしてやるよ。」

「意味分からないです。もう帰るので、さようなら。」

「気を付けるんだよ。」

「・・・」

 そして私はやっと川村先生から解放された。

 部活に行く気になんてなれず、部活が終わる時間までずーっと公園で空を眺めていた。最初は青くて真っ白な雲が少し流れるだけの空だった。だけど、いつの間にか空は綺麗なオレンジ色に染まってた。

 三時間が経っていた。

 「・・・帰るか。」

 誰もいない公園を出ていった。

 
 朝学校に来て佐々木先生が離婚したっていうウワサを聞いて、磨奈魅ちゃんと先生を見て、磨奈魅ちゃんを知って、磨奈魅ちゃんと先生の関係を知って・・・。

 今日一日でたくさんのことがあったな。
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