ほっといて

例えそこが墓場でも私はついていかなければならない。



もし交番へ連れていかれたら、どうすればいいのだろう。


そう思うと、彼と進む足の早さが少しずつ遅くなっていく。



「何やってんだよ!」


ちょっと怒りを混同させながら、彼は私に言った。

そしてこの時、また気づいたのだ。
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