ほっといて

「あらなに? このイケメンさんは!

とにかく!今から帰るよ」



森本さんの存在を聞かれたが、私は答えない。



それにこの人は、私を家に帰らせようとしている。


もうだめだ。

拒むことができない。


母のことを考えると、ただただ怖がることしかできない。



嫌なのに…

嫌って言えない。


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