ほっといて

母はあっさり私の元から離れた。


私はここにいた時はいつも地下室にいたんだ。



せっかく脱出できたっていうのに…


また戻らないといけないんだな…。




そう思い、私は地下室に向かった。



地下室のドアを開けようとするが――


鍵がかかっていて、開かなかった。



他に私がいていい場所は無い。

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