ほっといて

安心のため息を、小さく吐いた。


その瞬間…


誰かに背後から両手で、口を塞がれた。


手に込められる力が強い。


息ができない。



持っていた皿を割らないように静かに、且つ急いで置いた。



無理矢理リビングまで歩かされた。


そこを見てみると、今まで机を囲んで座っていた両親が後ろで拘束されていた。


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