ほっといて

必死に嘘だと言い聞かせ、彼に訴える。


「この姿が嘘に見える?


どこからどう見ても、娘を失った悲しい母親にしか見えないだろ?」


だけど否定される。


それだけのことで私は事実だと信じない。



「私の母親は、何よりも私が消えるのを望んでたんです!

これは…、実際にその望みが叶ったから、泣いて喜んでるだけなんです!」


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