ほっといて

勢いよく屋上に向かったため、息が上がる。



また縁の方に向かう。


「佐波、お前一体、何を考えてんだよ?!」



また私が自殺を試みているのではないかと、焦る森本さん。


「死ぬんじゃない…よ。

ここに来た目的は、現実を、受け入れるため、だから……」


「さ、なみ…」



戸惑いながら私の名前を呼ぶ、森本さん。

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