ほっといて

バタン! グチャ!




……そんな音が1つも聞こえない。


目を瞑っていたのを恐る恐る開けてみた。


するとそこには、10階の屋上でユラユラと宙吊りされている自分の姿があった。




なんと、誰かに手首を捕まれて私の自殺を止めようとしていたのだ。



「離してください!


あなた様の手が汚れますよ!!」

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