ほっといて

ユラユラと揺れながら手首を必死に振り回した。

余計にぐらぐらと揺れるが、恐怖感は無い。


これから生きると思うと…

そっちの方が怖い。



私の願いは呆気なく無視され、相手は片手で私をすくいあげた。


もう片方の手でフェンスを支えにしてたのだろう。



私はフェンスをこの人の手によって潜らされた。

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