パツ子と甘えん坊くん。



きっとあたしがツンツン出来ない分、恥ずかしいことをあたしにやらせる気だ。



コスプレとかコスプレとかコスプレとかコスプレとか?



あれ、何かあたしがコスプレがやりたいみたいじゃんか!



でもコスプレじゃなくて行ってみたい所はある。



考えてるあたしを余所に、真琴はあたしに向き合う。



あたしは唾をゴクリと飲み込んで、その時を待つ。
真琴の口がゆっくりと開いて、言葉を発した。



「…俺の家でゆっくりしよ?」



あたしはずっこけそうになった。



去年と全く変わらない!
あの考えていた一日は何だったの!?



真剣に考えてたから、てっきりすごいのがくるかと思っていた、あたしがバカみたいだ。



「きょ、去年と同じでいいの!?
もっと行きたい場所とかないの?」



< 116 / 236 >

この作品をシェア

pagetop