パツ子と甘えん坊くん。



出来れば他のことを希望したいあたしは、さりげなく変更を願いでた。



あたしは口出し出来ないから、こう言うしかない。



でも返ってきた言葉は、変更なしのものにプラスして甘さを加えたもの。



「んー、小夏といれればいいかな?」



ドキッ



真琴、その笑顔でその言葉はダメだって。



あたしの顔は次第に熱を持つ。



あたしだって真琴の誕生日を真琴と過ごせれば何でもいい。



でも去年と同じじゃつまらなくないの?



去年と同じで真琴は誕生日を幸せに過ごせるの?



真琴がいいならそれでもいいけど、あたしは行きたいとこがある。



真琴と行ってみたいとこがあるの。


< 117 / 236 >

この作品をシェア

pagetop