パツ子と甘えん坊くん。



「べ、別にあたしは行きたくないし!遊園地なんて子供っぽいとこ」



ダメだ、これじゃあ遊園地に行きたいあたしが子供っぽいって言ってるようなもんだ。



何だか段々、遊園地を推してるあたし自身恥ずかしくなってきた。



やっぱ、真琴の言うように今年も家でのんびり過ごした方が…



「…じゃあ、やっぱ家でのんびりするのナシ」

「…え?」



やっぱ何でもないって言おうとする前に真琴が先にプラン変更。



あたしは驚いて顔を上げると、真琴はふっと笑っていた。



「誕生日前日は小夏と遊園地行く。そして小夏は俺の家に泊まって誕生日は家で過ごす、これでどう?」



もしかしてあたしが遊園地に行きたいって気付いてた?



それであたしに合わせて遊園地に行きたいなんて行ったの?



まぁ、あんなに遊園地って言ってれば気づかない訳ない…よね。


< 119 / 236 >

この作品をシェア

pagetop