パツ子と甘えん坊くん。
お母さん、そこは普通いってらっしゃいでしょ!
なんて恥ずかしくて言えなかったから、顔を真っ赤にして「バカ!」とお母さんに言って石畳の階段を下りる。
階段を下りて踊り場へ行くと、そこにはお菊と遊んでる真琴がいた。
「ま、真琴!」
階段を下りて息を整えていると、真琴が振り返ってニコッと笑った。
その仕草だけでも心臓の鼓動が高鳴る。
「小夏、おはよ?」
心臓の鼓動が高鳴るうえに頭を撫でられて、顔が赤くなる。
あたしは俯いて「おはよ」と言った。
真琴しばらく頭を撫でられていると、ふっと笑う声が聞こえた。
「今日は同じ色だね、服」
「…え、服?」
あたしは驚いて顔を上げる。
真琴の服を見ると、色合いが同じだった。