パツ子と甘えん坊くん。
それからあたしのお泊まり道具を真琴の家に置いて、遊園地にやってきた。
「うわぁーーーーっ!!」
遊園地に興奮するあたし、三崎 小夏。
一応これでも16歳。
そして真琴は一歩後ろで微笑んであたしを見てる。
キラキラした目で遊園地を指差して真琴を見る。
自分がツンデレということも忘れて。
「真琴!遊園地だよ!ついに着いたよ、遊園地!」
真琴の手を握りブンブン振る。
こんなハイテンションなあたしでも真琴は笑って「うん」と答えてくれてる。
いつもはあたしの手を引く真琴だけど、今回はあたしが手を引いていた。
言っておくけどこれは真琴の誕生日のデートであって、決してあたしの誕生日ではない。
あたしはそんなことを忘れかけて、真琴を引っ張って色んなのに乗った。
メリーゴーランドにジェットコースター、コーヒーカップ…
遊園地にあるおおよその乗り物を乗り尽くした。