パツ子と甘えん坊くん。

ずっと隣に




ついにやって来た、年末。
家の外は一面真っ白。



今学校は冬休みで、あたしはグータラ生活を送っている。



寝起きが悪いし、更に寒いから布団から出たくない。



でも今日は奴がくる。
あたしの部屋を大掃除に来る、大掃除マスターが。



その日であるにもかかわらず、あたしは布団の中に縮こまる。



誰かが階段を上ってくる足音が聞こえる。



あ、来た。
大掃除マスターが。



階段を上る足音はわざと大きな音を立てて、まるであたしを起こそうとしてるかのよう。



うわぁ、時間が止まればいいのに。



そういうことは不可能だった。


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