パツ子と甘えん坊くん。
すると不覚にも目が合ってしまった。
「小夏、どうしたの?そんなに俺を見て」
真琴は首を傾げてあたしを見る。
慌てて顔を逸らす、あたし。
やば、まさか目が合うとは…
「そ、そんなには見てない!バカ!」
ツン発動。
でもそのツンが逆に真琴のいたずら心に火をつける。
「そんなに?結構視線感じたけど?」
真琴の口から白い歯が見える。
ニヤニヤして見てる。
そんなにとか余計なこと言わなきゃよかった。
顔を赤くして下を向く。
すると真琴があたしの頭を引き寄せた。
「何か悩んでる顔してた、小夏」