パツ子と甘えん坊くん。
色々と出し過ぎて思い浮かばなくなってきた。
まだ言いたいことあるはずなのに…
真琴が…
「…全部に頷くから、思いつかなくなった。バカ」
あたしの言葉に真琴が後ろでクスッと笑う声が聞こえた。
笑うな、バカ。
こっちは真剣なんだから。
あたしはちょっとイラッとして真琴の腕に触っていた手を離そうとした。
でも真琴がそれを許さなくて。
真琴の手があたしの手を追いかけて、手首を掴んだ。
そしてあたしの手の甲から手を重ねる。
両方重ねられて、あたしの手は自然と膝の上に。
逃げ場のなくなったあたしの手に絡まる真琴の指。
こんな握られ方初めてだから、変に緊張する。