パツ子と甘えん坊くん。



「…ほ、崩壊した前髪撫でるな!バカ!」



咄嗟に真琴に背を向ける。
崩壊した前髪を何回も見られてるけど、撫でられるとさすがに恥ずかしい。



髪も全体的にボサボサだし。
こんなことになるなら早く起きておけば…



ガバッ



髪を梳いているといきなり後ろから抱き寄せられた。



そしてそのままベッドへ再び入ってしまった。



「ま、真琴!?いきなりどうしたの!?」



脳内がパニック状態になってしまって、声が裏返る。



真琴はあたしを後ろから抱きしめたまま首筋に顔を埋めてきた。



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