パツ子と甘えん坊くん。



んなっ!?



そうやってあたしを素直にしてからからかってくるんだから。



何となく真琴があたしをからかうタイミングが分かってきた気がする。



「う、うっさい!バカ!」



あたしは耳を手で覆い隠す。
それを見た真琴はハハハなんて言ってまたまた笑ってる。



真琴のバカ。



しばらく笑っている真琴に見えないけど頬を膨らましておく。



笑いが収まると、真琴は更にあたしを引き寄せた。



「…ま、真琴…?」



あたしは少し驚いて見えないけど目だけで後ろを見た。



真琴はあたしの髪の毛に顔を埋めている。



「…今日はこのまま寝たい」



眠そうな真琴の声。
かなり早起きしたんだな。



そんなにあたしに会いたかったの?



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