パツ子と甘えん坊くん。



それからほぼ毎日朝の登校が一緒になって、小夏と行くようになった。



名前を呼んでみたくて「小夏」って呼んでみたら、「気安く呼ぶな!バカ!」と言われて膝裏を蹴られた。



そして…



「ねぇ、同じ学校なんだから一緒に行こうよ?」

「…着いてくんな!バカ!」



毎朝このやりとりをしてる。



着いてくんなって言われても同じ学校だから、着いて行くしかない。



ふと小夏の横に並んで、小夏の横顔を盗み見る。



パッチリとした二重、鼻はスッとしていてピンクの薄い唇、前髪はなく二つ分け。



背は小さいけど、顔は大人びていて綺麗な肌をしてる。



ふふっ、とつい笑ってしまう。



それに気付いた小夏が睨むように俺を見た。



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