パツ子と甘えん坊くん。
分かってる?小夏。
その急にツンとなるところや、素直になるところが俺をドキッとさせてること。
でもそれがまた可愛くて、からかいたくなる。
ぐっと小夏に顔を近づける。
「…うん。少なくとも俺のタイプかな?」
からかってみる。
徐々に赤くなる小夏の顔。
「アンタのタイプなんて知るか!バカ!」
膝裏じゃなくて鞄で背中を叩かれた。
膝裏よりも痛い。
小夏、鞄に鉄板でも入れてるの?
って言いたくなるほど痛かった。
それで小夏は俺を叩いておいてそのまま階段を上っていった。