パツ子と甘えん坊くん。



「…と…こと…真琴!」



大好きな愛しい人の声で目を覚ます。



目を開けると目の前には俺の顔を覗き込む小夏がいた。



「…もうすぐお昼休み終わるよ?」



可愛く首を傾げて、潤んだ瞳で見つめてくる小夏。



あ、そうか。
お昼休みに小夏を抱き枕にして寝てたんだ。



じゃあ、さっきのは夢?



ふっ、いいとこで終わっちゃったな。



笑った俺を見た小夏は不思議そうな目で俺を見てきた。



「何笑ってるの?あ!寝てる時も真琴、笑ってた!何か夢でも見た?」



え、俺笑ってたの?
爆睡してたから全然気付かなかった。



笑ったとしたらあの小夏の告白のとこかな?



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