パツ子と甘えん坊くん。



読者への誤解を解くために慌てふためいていると、あたしの腰に回るたくましい腕に少し力が入った。



考えすぎて動き過ぎてしまった。



「ご、ごめん、真琴。大人しくしてるから」



どうやらあたしの口は、申し訳ない時は言葉が普通に出てくるらしい。



真琴はあたしの首筋に頭をコツンとつけた。



「小夏、なんかちっちゃくなった?」



んなっ!?
どういう意味だぁぁっ!



あたしの怒りの沸点は上昇していく。
つまり、真琴くんはあたしが縮んだとそう言いたいのですか?



いくら一年付き合ってるからって、ストレートに言うのはどうなの!?



考える程、あたしの怒りの沸点は上がっていく。



< 37 / 236 >

この作品をシェア

pagetop