パツ子と甘えん坊くん。
今日一日、真琴に会えない。
あの眩しくて可愛い笑顔が見れない。
そう思うと涙が出てきた。
それを見たお母さんはドン引き。
「ちょっとあんた何泣いてんのよ…真琴くんに会えないからって…」
「…な、ないでない!」
ツンツンしつつも涙を拭う。
「完全に泣いてるじゃん」、とお母さんのツッコミが小声で入る。
「それに真琴くん大会近いんでしょ?風邪移したら大会出れなくなるわよ?あんたそれでもいいの?」
ゔっ
お母さんに痛いとこをつかれた。
真琴はもうすぐバスケの地方大会を控えてる。
真琴は上手いから勿論スタメンで出場する。
今の状態で真琴に会って、もし風邪を移しちゃったら真琴が試合に出れなくなる。
真琴には大事な試合だもんね、ここは大人しくしとかないと。
あたしは学校を休むことにした。