パツ子と甘えん坊くん。
まず初めに、補習開始2分後には眠りだす。
あたしの手を握って。
プリントに名前を書いて、問題文を読んで眠る。
ホントに部活のためにしか学校に来てないと思う、こやつは。
でも気持ち良さそうに寝てる真琴を起こすのも気が引ける。
部活でかなり疲れてるみたいだし、毎日眠そうだし。
だからあたしは代わりに補習のプリントをやる。
もう真琴の補習じゃなくて、あたしの復習になってる。
そんなあたし達を同じ補習対象者は顔を赤くしてチラチラ見てくる。
時々聞こえる、バカップルと囁く声。
真琴、あたし達バカップルだって。
そう思いつつも平常心でいるかのように問題をどんどん解いていく。
爆睡してるのか真琴はあたしの肩に頭を寄せた。
これは意図的だと思うけど。
今回の補習のプリントは数学。
補習対象者の中で一番に解き終わる。